宙ぶらりん
自分よりつらいひとはいっぱいいる
自分よりよわいひとはいっぱいいる
だからといって私の苦しみ悲しみが
霧散して消えるわけではない
いろんな価値あるとされているもののすべて
自分にとってひとしく重要なものだと認識出来ない
私はこわれているのだろうか と
ひとにやさしくしたい
ひとにいやなおもいをさせたくない
でもちゃんとできないの
ちぐはぐなあれこれが
私の形をちゃんと保てないの
だれもみんな完璧になんでもできるわけじゃない
ひとりでできないことをふたりで
ふたりでできないことはもっと、もっとたくさんで
そうしてささえあうはずの美しい星のなか
きっと削り屑ができてしまった
ひつようのないほころびが
おもえば子供の頃の記憶はだれかといてもさびしさ一色
私のソトにあるものは私じゃないから
何をしてもさびしいんだ
すごく孤独だとおもった
でも誰も理解はしてくれなかった
とりあってはくれなかった
当然だ
私だけの孤独なんだから
ソトの人にわかるはずなかったんだ
私にはあるべき意思が欠落してるのだろう
まなばなかったせいだろうか
すべてが空虚で無意味に感じる
みんなどうやって生きてるんだろう
みんななんてえらいんだろう
やさしいひとたちが早くいなくなっちゃうくらいなら
アンパンマンみたいに私のいのちの一部をわけてあげられればいいのだろうに
ほんとうにただしい生き方がわからない